初心者もベテランもともに楽しむ瞬間|ボードゲーム会をみんなで楽しむための秘訣
こんにちは!
はちボドのまっすーです。
ボードゲームは、初心者からベテランまで、もっというと子どもから大人まで存分に楽しめる魅力を持っています。
年齢や経験、性別や国籍にも関係なく、同じテーブルを囲んで一緒に笑い合えるその独特の雰囲気が、ボードゲームの醍醐味です。
今回は、初心者もベテランも一緒に楽しむための秘訣や考え方を紹介し、その魅力をより深く掘り下げます。
ボードゲーム会に持ち込むボードゲームをどのような基準で選べばよいか、ボードゲームを大勢で楽しむための秘訣などをお話します。
子どものための居場所『Asobiba』や、大人と楽しむボードゲーム会『はちボド』を主催しながら、日々「ボドゲを紹介しないボードゲームブログ」という奇特なブログ運営をしております。
ボードゲームの選び方|初心者からベテランまで楽しめるゲーム選び
初心者向けゲーム選びのポイント
ボードゲーム会の主催者等、ボードゲームを準備する側の心得として初心者が参加しやすい、あるいは参加して「楽しかった」と思えるようなゲームを選ぶことが全員に楽しんでもらうための第一歩です。
シンプルなルールや、短時間でプレイできて何回か繰り返し遊べるゲームは、初心者にとってとっつきやすく、ゲームの楽しさを瞬間的に味わえるものとなっています。
ただし、「簡単に、素早く遊べる」を意識しすぎてしまうと、トランプやウノみたいな”カード主体のゲーム”ばかり選ばれがちです。
ボードゲーム初心者の満足感は、「(参加者が思う)ボードゲームを楽しめたか」にかかってくることが多いので、軽めのカードゲームを遊んだ後は、ボードやコマを使った短時間の軽いゲームを勧めてあげるのが適切でしょう。
ベテランも楽しめるゲームの工夫
一方で、ベテランのプレイヤーが飽きないよう、戦略性や奥深さのあるゲームを選ぶことも必要になってきます。
新しい発見ができるようなゲームだったり、日本ではあまり手に入らないような特別感のあるゲームだったり。
また、ベテランであればあるほどたくさんのゲームを経験しているので、「あぁ、あれと似たようなシステムのゲームね」と感じることも多くなります。
これはマイナスな印象だけでなく、直感でプレイ方法を理解してくれるというメリットにもなるので、ベテランの方と同卓する場合にはスムーズに進行できることも多いでしょう。
もう一つ、ベテランの方の参加が多い場合に考えることは「彼らにボードゲームを用意してもらい、卓を立ててもらう」という選択肢。
ほとんどのベテランの方はボードゲーム会に参加する際、自分のお気に入りのゲームを持参してくれるため、「ボードゲーム持ち込みOK」をうたった上で、ゲームの進行をお任せしてしまうのも手です。
ご自身のお気に入りの「これ久々に遊びたいな!」というゲームを持ってきてくれることが多いですしね。
はちボドでも多くの経験者の方がゲームを持ってきてくれるため、「よろしくおねがします!」とお任せすることがたくさんあります。
大喜利系のコミュニケーションは注意
ボードゲームを用意する際の注意点として、『キャット&チョコレート』『声優になろう』に代表される”大喜利系”と呼ばれるボードゲームは、関係性が出来上がっていない段階では盛り上がりに欠ける場合があります。
初対面での緊張感や遠慮が影響し、思うように会話が進まなかったり、互いに忖度し合った採点になったりしてしまうため、本来の面白さが十分に発揮されません。
まったくできないわけではありませんが、まずは大喜利系ではないジャンルのボードゲームから仲を深めていくのが良いでしょう。
ルール説明でおもしろさは変わる
簡潔で分かりやすい説明
ボードゲームのルールを説明する際、初心者にも分かりやすく簡潔に伝えることが大切です。
ぼくがはちボドやAsobibaで説明する際に心掛けていることは
- ゲームの世界観を共有する
- 大まかな流れを伝える
- 目指す目標を伝える
- 細かい流れを説明する
- 補足の情報を伝える
という流れ。
特に①の「ゲームの世界観を共有する」が大事だと考えていて、「勝利点を集めてくださいね」というよりも、「ポケモンマスターになるために、たくさんのポケモンを集めましょう!カードに描かれた点数を18点集めたらポケモンマスターです!」と伝えたほうが明らかにテンション上がります。
(何のゲームかわかったら天才笑)
『教育×ボードゲームはゲームへの没入感に左右される』の記事の中でも触れているので、ご興味があればご覧ください。
ベテランからのサポート
これがボードゲームを遊んでいてとても嬉しい場面なのですが、ボードゲームに精通するプレイヤーの方々は、初心者に対してとてもよくサポートしてくれる印象です。
ルール説明の補足だったり、プレイングのアドバイスだったり。
ベテランプレイヤーが初心者をサポートすることで、ゲームの理解や進行がスムーズになります。
主催の方を含めて、初心者がつまずかないようにサポートする姿勢が、全体の雰囲気を和やかにし、ともに楽しむための大切なようとなるように感じます。
ゲーム中のコミュニケ―ション
責めない煽らないバカにしない|失敗を楽しむ心構え
ボードゲームでは(ボードゲームに限らないですが)誰もがミスを犯すものです。
特に初心者にとって、ルールの理解不足や経験の少なさから、手順の失敗をしてしまったり効果の失敗をしてしまったり、思わぬミスをしてしまうことは避けられません。
しかしその失敗も、皆が失敗を楽しむ心構えを持ち、「これもゲームの醍醐味だ」くらいに受け止めることで、失敗を気にせず、安心してゲームに参加できるようになるでしょう。
ただしここで気をつけたいのは、「失敗を過度に責めたり煽ったりしないこと」です。
特に「失敗を煽る行為」は、旧知の仲という間柄であれば笑いとして受け止められるかもしれませんが、やりすぎると言われた相手だけではなく、周りで見ている人たちにも不快感を与えてしまいます。
全員が居心地よくゲームを楽しめるように気をつけたいですね。
ゲーム後の振り返りと次へのつなぎ
ゲーム後の振り返り
ゲームが終わった後の振り返りや感想を共有することで、次回の楽しみもさらに広がります。
上手にプレイングができたシーン、反対に失敗してしまったシーン、強かった戦略や次回やってみたい戦略など、プレイ中のハイライトを振り返り感想戦を行うことで、新たな発見を得ることができます。
特に中量級~重量級にかけてのゲームでは、1回でゲームのすべてを味わい尽くすことができないため、再プレイ時の意欲にもなるでしょう。
先日のはちボドでも、ワーカープレイスメント系の感想戦で、「最終ラウンドの初手で、ここをとられたのがめっちゃ痛かったっす~」「でもその時こっちに動かされてたら点数逆転されてたかも!」という会話があり、自分では気づかなかったプレイングについての新たな視点を得ることができました。
次回への意欲
ゲーム後の振り返りを経て、「次はこうしてみよう」「別のゲームや拡張も遊んでみたい」という意見が出てくれば、そのゲーム会は成功ではないでしょうか。
「この居心地の良いメンバーでもう一度遊びたい」なんて思ってくれたら、次回への期待感や参加の動機になってくれるはずです。
ここら辺のことは『ボードゲーム会で生まれる雑談の魅力』でも書いていますので、ぜひご覧ください。
まとめ
今回紹介したように、全員がリラックスして楽しめる雰囲気を作り、勝敗にこだわらずゲームそのものを楽しむ空間や、一緒にプレイする人たちとの時間を楽しむことが、ボードゲーム会の成功につながると感じています。
ルール説明の工夫やコミュニケーションの充実にさらに気を配り、「また参加したい」と思ってもらえるようなゲーム会を作り上げていきましょう。