たった30分の目標設定で変わる!学童で子どもの「問題行動」が「自信」に変わった話
こんにちは!
はちボド×Asobibaのまっすーです。
学童で子どもたちと向き合う中で、以前のぼくは、ついついこんな言葉をかけていました。
「今日はもう、お友達にちょっかいを出さないって約束できる?」
「今日は一日、いたずらしないで楽しく過ごそうね」
でも、これって子どもにとっては、
ものすごく高いハードルだったんです。
元気いっぱいの子にとって
「一日中、ずっと我慢する」というのは、実はほぼ不可能な約束。
結局、約束を守れなかった子を叱ることになり、
ぼく自身も「また叱ってしまった……」とモヤモヤする日々が続いていました。
そんな時、ある本の中で「ネクスト・ワン・マイル」という考え方に出会いました。
これは、目標のスパンをできる限り短く設定するというもの。
「これだ!」と直感したぼくは、
さっそく学童での「約束のカタチ」を変えてみることにしたんです。
「一日中」ではなく、まずは「30分だけ」。
この小さな変化が、子どもたちの表情を、
そしてぼくら職員との関係性を劇的に変えてくれました。
「30分の約束」が子どもたちの表情を変えた瞬間
「ネクスト・ワン・マイル」を何度か試してみたある日のこと。
驚いたのは、ついお友達にちょっかいを出してしまいがちな子たちの表情が、
だんだんと変わってきたことです。
たとえば、いつもは気持ちが抑えられず、
つい誰かに手を出したり、いたずらを繰り返してしまう3年生の男の子がいました。
以前のぼくなら
「今日はもう、誰にも意地悪しないでおこうね」
と声をかけていたんですよね。
でも、それは彼にとって果てしなく長い、
終わりのない修行のようなものでした。
そこで、伝え方を変えてみた。
「今から30分だけ、お友達と仲良く過ごせるかな?」
「30分」という時間は、
子どもがゴールを常に意識し続けられる、絶妙な長さです。
「一日中」は無理でも、
「30分だけ」なら「やってみようかな」と思える。
そして何より、
僕ら職員もしっかりとその子に目配りをして、
小さな頑張りを見逃さずにいられる時間なんです。
30分後、彼が約束を守りきったとき。
「30分しっかり頑張れたじゃん!約束守れてかっこいいよ!」と伝えると、
少し照れながらも ”やってやった感” あふれる笑顔を浮かべました。
たった30分の我慢でも、
彼にとってはそれが「自分はやればできるんだ」という大きな成功体験になります。
この小さな積み重ねが、
子どもたちの自己効力感(やればできるという感覚)を育て、
「次もやってみよう」という前向きな意欲に変わっていくのを肌で感じることができました。
職員も子どもも「できる!」を確信する、30分の魔法
この「30分の約束」は、子どもたちだけでなく、
ぼくら職員側にも劇的な変化をもたらしました。
これまでの「一日中頑張ろう」という目標では、
どうしても「悪いことをしなかったか」という減点方式で子どもを見てしまいがちでした。
でも、スパンを「30分」に縮めたことで、
ぼくらの視点は自然と「今、頑張っているプロセス」を探す加点方式に切り替わったんです。
「あ、今の10分間、すごく集中してるな」
「あと少しで30分、友達に優しくできてるぞ」
そんな具体的な頑張りが見えるから、
「あと5分、その調子!」「30分やり遂げたね、かっこいいよ!」と、迷わずポジティブな声をかけられる。
褒める回数が激増し、現場に良い循環が生まれ始めました。
これは心理学でいう「有能感」(自分には物事をやり遂げる能力があると感じる感覚)が、
子どもと大人の双方に育まれている状態です。
子どもは「できた!」という自信を深め、
ぼくら職員も「この子の可能性を引き出せている」という手応えを感じる。
「30分なら、僕もあの子も大丈夫」 そんな小さな信頼の積み重ねが、
学童全体の雰囲気をパッと明るく、前向きなものに変えてくれたんです。
まとめ:小さな「30分」が、大きな未来を拓く
「一日中、良い子でいよう」という高いハードルを捨て、
「まずは30分だけ頑張ってみよう」という小さな実践。
この「ネクスト・ワン・マイル」の考え方は、
想像以上に学童の景色を変えてくれました。
- 子どもは「30分なら自分にもできる!」という自信を深め、
- 職員は、その30分の頑張りを具体的に認めて「褒める」ことができる。
この積み重ねが、子どもたちの自己効力感を高め、
学童全体を「できた!」という喜びで満たしてくれる……。
そんなポジティブなサイクルが、
今のぼくらの活動の大きな軸になっています。
「一日」を変えるのは難しくても、
「次の30分」なら、誰だって変えやすいはず。
これからも、子どもたちの「できた!」という声が学童中に響き渡るような、
そんな日々を大切にしていきたい。
そして、その一歩一歩を積み重ねる中で、
ぼく自身も子どもたちと一緒に成長していきたいと思っています。
この「30分の魔法」が、地域の子どもたち、
そしてぼくらの未来を、もっと明るくしてくれると信じています!

